〜理容室・美容室(美容院)経営の法律知識〜

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4-4.パーマ液の目的外使用について
 パーマ液の目的外使用については、「4-3.まつげパーマについて」でも書いておりますが、ここではそれとは別の事例について紹介いたします。
 この事例では、本来パーマネントウェーブ用剤として製造された医薬部外品を使用して、美容師が顧客の手に「トリートメント」を行った結果、全身に発疹が広がり、医師の診察を受けたところ「急性薬物性皮膚炎」と診断されたというものです。

○美容所で医薬部外品であるパーマネントウェーブ用剤を
  目的外に使用した事例について

 全国的な某美容技術グループに加入している県下のB美容室に、髪にパーマネントウェーブをかけるために来所した主婦Nに対し、B美容室の従業員であるMは、手足のトリートメントと称して、Nの手に医薬部外品である某メーカーのパーマネントウェーブ用剤の第一剤(還元剤)を脱脂綿に含ませ塗布し、約一分くらい放置した後、酸性リンス(酒石酸1500倍液、PH3.0調整)で洗い、第二剤(酸化剤)を循環機(パーマネントウェーブに使用する機械)を利用し手に塗布して、料金を取った。
 2日後Nは腕に発疹ができたため、B美容室に相談に行ったところ、同様の行為をなされた。Nはその後、全身に発疹ができたため、医師の診断を受けたところ、急性薬物性皮膚炎と診断された。

 この事例に対する厚生省(当時)の回答は、以下の通りです。

 医薬部外品は、その品質、有効性及び安全性を確保する観点から、薬事法により使用目的、使用方法等を定めて製造、販売が認められているものであり、認められた使用目的、使用方法に従い、正しく使用されて始めてその安全、有効な効果が期待できるものである。
 これを美容師が顧客に対し目的外使用し、その結果として何らかの事故を生ぜしめるなどは、国民の日常生活に欠くことのできない美容行為について専門的知識、技術を有する者として、顧客の信頼を受けて業を行う美容師の社会的責務にも背くもので、厳に慎まねばならないものである。

 また、今回の事例においては、美容師によつて手の「トリートメント」が行われたとのことであるが、このような行為も、その態様によつては医師法第17条の「医師でない者の医業の禁止」規定に抵触するおそれがあることに十分配慮すべきである。
 いずれにしても、今回のような事故発生は誠に遺憾というべきものであり、貴職におかれては、管下の美容所において今後このような事故の生ずることのないよう、美容所への立入検査、巡回指導等を行う際には前記の薬事法、医師法との関連を含め営業者等を十分に指導する等により美容所における美容業務の適正な実施の確保を図られたい。

 なお、本回答については、医務局及び薬務局と協議済みであるので念のため申し添える。  (昭和57年5月25日 環指第68号 厚生省環境衛生局指導課長回答)

 人の容貌を美しくするはずの美容室で、お客様の肌に皮膚炎を起こしてしまうことは、美容のプロである美容師として恥ずべきことであると思います。また、2日後腕に発疹ができたため再び同様の行為を行ったことは、医薬部外品であるパーマ液の取扱いや、お客様のかかえていた事態を甘く見ていたといわざるを得ないでしょう。

 また、「アートメイクについて」の節でも書かれていますが、「医師法違反」というのは、すでに逮捕・実刑判決が出ている例がいくつもあるほど、重い罪となります。この点については十分に、経営上配慮する必要があると思われます。




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