メールマガジン 週刊「理容室・美容室の経営法務」 バックナンバー
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  週刊「理容室・美容室の経営法務」 第9号 2005年12月14日発行
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     <発行元:行政書士 森法務事務所 毎週水曜日発行>
  URL:http://www.ribiyou6pou.com/ MAIL:magazine@ribiyou6pou.com
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 ○今週の記事
  ・今週の話題:交通安全功労者として、神奈川県の美容師が知事表彰
  ・事業主でも一定の場合はクーリングオフ可能に(経済産業省通達)
  ・クレーム対応について、筆者からのメッセージ
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 <誤配のお詫び>

  前回の「第8号」のメルマガ配信で、一部の読者の方に2通のメルマガ
 が届いてしまいました。ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
  原因は、最初に配信予約をしていたメルマガの内容を訂正する際に、配
 信予約をいったんキャンセルしてから再度配信設定をすべきところ、それ
 を忘れてしまったため、訂正後と訂正前のメルマガ2通が配信されてしま
 ったことにあります。要するに、私の操作ミスでした・・・m(_ _)m

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★☆今週の話題☆★

 みなさま、こんにちは! 行政書士の森です。今週は全国的に寒いようで、
金沢では雪が積もっていますが、みなさまお元気でしょうか。

 さて、今週の話題ですが、神奈川県で美容室を経営する渡辺さんが、県知事
より交通安全功労者として表彰を受けました。
 渡辺さんは、実に18年間、子どもの命を事故から守りたいという願いから
毎月2回街頭に立って、登校する子どもたちに安全を呼びかけ続け、今回の受
賞となりました。
 昨今、子供を狙った卑劣な犯罪が続いていますが、このようにして地域の安
全を守るべく行動している方も多いのですね。受賞した渡辺さんは、「コミュ
ニケーションこそ、地域を守るために重要」と語っていたそうです。
 また、美容師としても今年で50年目、仕事に誇りを持って続けられている
そうです。

 理容室・美容室は地域密着性の強い業種ですが、まさにそのお手本となるよ
うな、すばらしい行動ですね。地域のコミュニティは、このような地道な努力
によって守られているのですね。

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★☆事業主でも一定の場合はクーリングオフ可能に(経済産業省通達)☆★

 近年、個人事業主を狙った電話機等のリース訪問販売に係る苦情が増加して
います。こうした悪質な事業者は、「今の電話機は使えなくなる」とか「電話
代が安くなる」などとウソをついて勧誘して、個人名義ではなくお店などの事
業者名義で契約をさせ、事業者間の契約であることを理由にクーリングオフを
させないという手口を用いています。また、実質的に廃業している者に屋号で
契約させる手口もあります。

 こうした契約方法については、すでに当メルマガの第2号(10月26日発行)
  http://www.ribiyou6pou.com/magazines/20051026-002.html
でも説明いたしましたが、一部の判例で、たとえ契約が個人名義ではなくお店
などの事業者名で行われた場合でも、クーリングオフを認めていた例もありま
した。しかし、それにも関らず、この種の取引に関する苦情は年々増加してい
ました。

 そこで、去る12月6日、経済産業省が、事業主が電話機を家庭用に使うな
どしていれば、一般の消費者同様に特定商取引法に基づくクーリングオフを適
用できるとする通達を正式に出しました。

 これにより、例えば一見事業者名で契約を行っていても、事業用というより
も主として個人用・家庭用に使用するためのものであった場合は、原則として
特定商取引法が適用され、クーリングオフできることが明確化されました。

 また、従来悪質業者がよく用いていた手口として、販売業者とリース業者を
別会社として、販売契約が無効であってもリース契約の有効を主張するという
形態については、その仕組みが実質的にはひとつの訪問販売を形成していると
認められる場合(※販売業者とリース業者が実質的にグルである場合)には、
いずれも販売業者等に該当するとして、やはり特定商取引法による救済が受け
られることが明確化されました。
(詳細は http://www.meti.go.jp/press/20051206002/20051206002.html)

 なお、もしもこうした契約をしてしまった場合には、当事務所、またはお近
くの行政書士事務所などにご連絡を。クーリングオフは時間が勝負なので、迷
わず一日でも早く相談することをお勧めいたします。
 また、もしもクーリングオフの期間を過ぎてしまったとしても、業者の勧誘
方法に問題がある場合や、きちんとした契約書面が交付されていない場合、あ
るいはクーリングオフ妨害にあたる行為を業者が行っている場合には、解約で
きる場合もあります。まずは個別にご相談されることをお勧めします。

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★☆クレーム対応について、筆者からのメッセージ☆★

 前号までで、先月話題となった「キャバクラ嬢髪型裁判」について、法律的
に解説する記事を3回にわたって配信させていただきました。そして、いろい
ろな方から、この記事についてのご意見やご相談をお伺いいたしました。

 残念なことに、その中には、私が聞いても「ひどい」と思えるような、ずさ
んなお客様対応をしている美容室について、消費者からの悲鳴に近いメッセー
ジもありました。

 今回の「キャバクラ嬢髪型裁判事件」については、私はまったく関っていな
いので、果たして「美容師が暴走」したのか「キャバクラ嬢がクレーマーだっ
た」のか、本当のところは分かりません。

 しかし、これは理容室・美容室に限らず、およそお客様を相手にする産業す
べてにいえると思うのですが、本当はクレーマーではないのに、事業者側が不
誠実な対応をして「クレーマー扱い」をしたがために、本当のクレーマーにな
ってしまうケースも、多々あると思います。お店に苦情を言うことは、お客さ
んだって勇気がいるのですね。

 耐震強度偽造マンションの事件、まだまだ解決の兆しはありません。この事
件によって、多くの被害者が生み出されてしまいました。こうした事件が起こ
ると、業界全体がダーティーなイメージでとらえられます。健全にやっている
業者にも疑いの目が向けられますし、また実際にマンションの販売にも大きな
悪影響を及ぼしているようです。

 理容・美容業界もまた同じことです。質の悪いサロンが増えれば、本当は質
の良いサロンにも疑いの目が向けられます。

 「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があります。質の悪い貨幣と質の良い
貨幣の両方が市場に出回ると、国民は質の良い貨幣は手元に取っておき、質の
悪い貨幣の方を使おうとする結果、質の良い貨幣は市場には出回らなくなり、
質の悪い貨幣のみが出回るといった現象を指す経済用語です。

 質の悪い店が増えると、質の良い店の経営にも悪影響が出ます。質の悪い店
が増えてくれば、業界全体の信頼がなくなります。そして、一度失ってしまっ
た信頼を取り戻すことは、大変な努力と長い年月がかかります。

 私は、ウェブサイトやメルマガのタイトルをご覧いただいてもお分かりの通
り、理容室・美容室の経営者の側に立って、情報を配信しています。しかし、
この業界が消費者に支持され、さらなる信頼を得るために必要と判断すれば、
時には理容室・美容室の経営者の方にとって、「苦言」とも言えるような記事
を配信することも行うつもりです。特定の業界に擦り寄って、その業界の都合
の良い情報だけを発信するようでは、どこかの建築士と同じになってしまいま
すので。

 ただし、私はこのメルマガの読者の方々を、信頼して記事を書いています。
このメルマガの読者の方々は、きっとサロンの経営に熱心で、お客様にも誠実
に対応されている理容師さん・美容師さん、あるいは理美容業界関係者である
と信じております。なぜなら「理容室・美容室の経営法務」などという、いか
にも気の利かない、堅苦しいタイトルのメルマガを購読されて、勉強されてい
るいる方々なのですから(笑)。

 私も、このメルマガのタイトルを、「理容室・美容室経営者のためのクレー
ム撃退術」とか、「理容室・美容室への苦情処理入門」にしていたら、きっと
もっと多くの読者を獲得できたかもしれませんね(笑)。

 でも、そうして多くの読者を獲得することによって、例えば、自らプロとし
てやってはいけないミスをしておきながら、お客様をクレーマー扱いするよう
な方が、私のメルマガで得た法律知識をタテにして、お客様に誠実に応対しな
くなる、という事態が起きてしまうことを、私は望まないのです。

 というわけで、これからもこのメルマガは「少数精鋭」で行きます。でも、
これって単に読者数が増えない負け惜しみ?(笑)

 p.s.当事務所の事業理念
  「理美容業界におけるコンプライアンス(法令遵守)の普及活動」
  「理美容店を加害者にも被害者にもさせないための法的サポート」
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<ご注意>
 当メルマガの記事は、法律の専門家では無い方を対象に、なるべく解り易く
読んで頂けることを基本コンセプトにしております。したがって、内容の厳密
さという点では、多少いたらない点もございます。
 実際にこの記事に書かれているようなトラブルを抱えている方につきまして
は、当事務所もしくは他の法律専門家の方に、個別に相談されることをお勧め
いたします。

 ※当事務所ではすでに起きてしまった法的なトラブルに対する示談交渉、
  和解、訴訟代理等の業務は行っておりません。

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<編集後記>
 今回は、前号の「編集後記」で予告した通り、記事を200行以内に収めま
した。もっとも、冒頭の「誤配のお詫び」の行数も含んでいるので、ちょっと
短目かもしれませんが・・・

 昨晩から今朝にかけて、金沢では雪が積もりました。いよいよ冬本番です。
今年は「ウォーム・ビズ」が流行するようですが、私は寒がりなので、すでに
10年前から「ウォーム・ビズ」でした。昔は「じじシャツ」とかスーツの下
にベストを着るのはオヤジくさいとか不評でしたが、やっと時代が私に追いつ
いたというか・・・(そういう問題ではない?)

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 それでは、次号もよろしくお願いします。

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 ○本誌に掲載した記事内容の無断転載・転用・転送は一切お断り致します。
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