メールマガジン 週刊「理容室・美容室の経営法務」 バックナンバー
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  週刊「理容室・美容室の経営法務」 第11号 2005年12月28日発行
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     <発行元:行政書士 森法務事務所 毎週水曜日発行>
  URL:http://www.ribiyou6pou.com/ MAIL:magazine@ribiyou6pou.com
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 ○今週の記事
  ・今週の話題:理美容関連ニュースの集め方
  ・お役立ち情報:Googleアラートの設定方法
  ・理美容室の設備と工作物責任(1)
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  ※来週1月4日(水)はメルマガ配信をお休みさせていただきます。
   次号(第12号)は、1月11日(水)に配信する予定です。
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★☆今週の話題:理美容関連ニュースの集め方☆★

 みなさま、こんにちは! 行政書士の森です。
 年末の折、読者の皆様のお店では、現在忙しさのピークに達しているのでは
ないでしょうか? 今年もあとわずかですが、どうかご無理をなさらず、お体
に気をつけてお過ごしください。

 さて、今週の話題ですが、読者の皆様は、理容・美容に関連するニュースを
どのようにして集めていますか?
 理美容業界に関するニュースを提供するメディアとしては、各県の生活衛生
同業者組合が発行する新聞や、各出版社が発行する業界向けの雑誌、あるいは
インターネットのホームページなどがあると思います。

 それでは、インターネットで理容・美容に関連する情報を収集する場合に、
皆様はどの検索サイトを利用していますか? Yahooですか、Googleですか?
ちなみに、どちらの検索サイトにも、「ニュース検索」という機能がついてい
ます。

 まずYahooから説明しますので、http://www.yahoo.co.jp/ にアクセスして
みてください。そして検索窓に「美容室」と入力し、検索ボタンを押します。
すると検索結果が表示されますが、検索窓の上に、次のような表示が出ます。

ウェブ|登録サイト|画像|音声|動画|ニュース|辞書|知恵袋|エリア…

 ここで、例えば「画像」をクリックしますと、美容室の店内写真がたくさん
表示されますし、「ニュース」をクリックすると、「美容室」という言葉を含
んだニュースが表示されます。また、「知恵袋」をクリックすると、美容室に
関連するさまざまな消費者からの疑問・質問が表示されます。

 このように、検索エンジンを活用することにより、理容・美容についての最
新ニュースや、他店の店内レイアウトなどの情報、また消費者の素朴な疑問な
どの情報を収集することが、無料で簡単に出来ます。

 なお、上記の機能は、http://www.yahoo.co.jp/のページの検索窓の右側に
ある「辞書」というボタンの下の「検索メニュー」という文字をクリックする
ことによって、直接ご利用になることも出来ます。

 次に、Googleです。http://www.google.co.jp/ にアクセスしてください。
すると検索窓の上に

ウェブ イメージ ニュース グループ ディレクトリ more ≫
 
 文字が並んでいますよね。では検索窓に「美容室」と入力して「ニュース」
をクリックしてください。すると、同様に「美容室」という文字を含んだ最新
ニュースが、ずらっと表示されます。
 個人的な意見ですが、ニュース検索に関しては、YahooよりもGoogleの方が
数も多く、使い勝手もいいと思います。

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★☆お役立ち情報:Googleアラートの設定方法☆★

 上記のような方法で、例えばキーワードを「美容室」「美容院」「美容師」
「髪型」「ヘアスタイル」といった具合に変えていけば、それぞれのキーワー
ドを含んだニュースを検索することが出来ます。
 しかし、これを毎日、あるいは週1回でもするのは、結構面倒くさいですよ
ね? でも、これらのキーワードを含んだニュースが、自動的にメールで配信
されるサービスがあるのです。これが「Googleアラート」です。

 設定方法は、以下の通りです。(設定は無料です!)

1.まず http://www.google.co.jp/alerts?hl=ja にアクセスします。
2.右側の「検索用語」の窓に、例えば「美容室」と入力します。
3.「タイプ」や「頻度」を選択します。(そのままでもOK)
4.ニュースを受け取るメールアドレスを入力します。
5.「アラートの作成」ボタンを押します。
6.メールソフトを立ち上げ、Googleからの確認メールの指示に従って文字を
  クリックします。
7.Googleの完了画面が開きます。これでOKです。

 なお、検索キーワードの設定ですが、「美容」と設定すれば「美容室」「美
容院」「美容師」のすべてのキーワードを拾ってくれるのかというと、そうい
うわけではないようです。「美容室」「美容院」「美容師」は、あくまでひと
つの単語として認識されるようですので、この場合にはそれぞれのキーワード
を個別に設定する必要があります。参考までに、私が設定しているキーワード
を紹介しますと
・「理容」「理容室」「理容店」「理容師」「理髪店」「床屋」
・「美容」「美容室」「美容院」「美容師」「サロン」「理美容」
・「髪型」「ヘアスタイル」
などです。まだご存知でない方は、ぜひ活用してみてください。

 なお、次号からは「今週の話題」はお休みさせていただきます。
こうして「タネあかし」をしてしまいましたので・・・(笑)

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★☆理美容室の設備と工作物責任(1)☆★

 さて、前回の続きです。お店の軒先が雪の重さに耐え切れずに落下して、あ
るいはお店の看板が強風のため落下して、たまたまその下にいたお客様や通行
人に当たり、けがをさせてしまったような場合には、原則としてまずお店の側
が、治療費や休業補償などの損害賠償責任を負うことになります。
 ここで、お店としては「あの軒先(看板)は、この店を借りたときに最初か
ら付いていた物だから、治療費は大家さんに請求してくれ」とか、「悪いのは
看板を取り付けた工務店なので、直接そちらに請求してくれ」と、言いたくな
る気持ちも分からないではありませんが、法的にはそれは通用しません。
 お店を経営する立場の方にとっては、これは理不尽な話ですよね。
では、立場を変えて少し考えてみます。

 例えば、皆様がお休みの日に、スーパーに買い物に行ったとします。車を駐
車場に止め、歩いてスーパーの入り口にさしかかったその時、頭上からいきな
り「○○スーパー」と書かれた看板が落下してきました! 
 「あっ!」と思って、身を守るためにとっさに手が出ました。しかし、看板
は手でよけられるような大きさではなく、頭に直撃することは避けられたもの
の、右腕を骨折してしまいました。さあ大変です、理容師・美容師の方にとっ
て、これでは仕事になりません。皆様は怒り心頭です。
 そんなときに、スーパーの店長が現れて、「当店は賃貸物件で、この看板は
ビルのオーナーさんのつけた物だから、治療費はそちらに請求してくれ」とか
「看板の取り付け業者に直接文句をいってくれ」とか言われたらどうでしょう
か? それで納得するはずがありませんよね。
「ふざけるな! ○○スーパーと書かれた看板が落ちてけがをしたのだから、
お前が責任をとれ!」と言うはずです。

 そもそも、落下した看板でけがをしてしまったお客様や通行人に、その看板
の「所有者」や「取り付けた施工業者」を調べさせて、彼らにしか治療費など
の損害賠償請求が出来ないとなると、被害者の保護に欠けることになります。
 まだ「所有者」なら、不動産登記簿などで調べることが出来るのかもしれま
せんが、看板を取り付けた業者が誰であるかなんて、普通は知りませんよね。
 そこで、被害者を保護するために、民法ではこうした場合には、原則として
「占有者」が賠償責任を負うこととされているのです。「占有者」というのは
その看板を実際に使っている者であり、普通は「○○スーパー」と書かれた看
板なら「○○スーパー」が占有者となります。これなら、被害者は誰に損害賠
償を請求できるは明白ですよね。

 なお、「占有者」が、「損害の発生を防止するのに必要な注意をしたとき」
には、「所有者」が損害賠償の責任を負うことになります。もっとも、実際に
損害が発生している以上、「必要な注意をしていなかった」ことが推定されて
しまいますので、これで免責される可能性は低いでしょう。

 一方、看板の「取り付け業者」は、この件についての責任を負わないのか?
というと、もちろんそんなことはありません。この場合には、取り付け業者は
看板の落下でけがをした人に対し、「不法行為責任」というのを負います。
 また、民法では「損害の原因について他にその責任を負う者があるときは、
占有者又は所有者は、その者に対して求償権を行使することができる」と定め
ています。

 つまり、看板の落下でけがをした人は、「占有者」であるお店に損害賠償を
請求することも出来ますし、看板を取り付けた施工業者に直接損害賠償を請求
することも出来ます。ただし、現実に訴訟となった場合には、「占有者」であ
るお店を訴えた方が、「施工業者」を訴えるのに比べて、過失などの証明がし
やすいといった事情もあり、お店を訴えることの方が多いようです。

 そして、お店の側がけがをした人に対し、治療費などの損害賠償を支払った
場合には、こんどはお店の側が看板の取り付け業者に対し、「お前のところの
看板の取り付けが甘かったせいで、こんなことになってしまったから責任を取
れ!」といって、損害賠償(求償)を請求することが出来るわけです。

 要するに、一種の「損害賠償の立替払い?」みたいなものなのですね。
まず「被害者」に対しては「お店」が治療費などを支払い、あとでその金額を
「お店」から「看板の取り付け業者」に請求する。
 なんだ、それなら結局最終的にお金を負担するのは取り付け業者じゃないか
・・・いえいえ、これで安心してはいけません。では、もしもこのときに、看
板を取り付けた業者がすでに倒産していたらどうなるのでしょうか?
(次号に続く)

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<ご注意>
 当メルマガの記事は、法律の専門家では無い方を対象に、なるべく解り易く
読んで頂けることを基本コンセプトにしております。したがって、内容の厳密
さという点では、多少いたらない点もございます。
 実際にこの記事に書かれているようなトラブルを抱えている方につきまして
は、当事務所もしくは他の法律専門家の方に、個別に相談されることをお勧め
いたします。

 ※当事務所ではすでに起きてしまった法的なトラブルに対する示談交渉、
  和解、訴訟代理等の業務は行っておりません。

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<編集後記>

 早いもので、今年も残すところあとわずかですね。
 今年はJRの脱線事故や東南アジアを襲った大津波、アメリカ南部を襲った
ハリケーン「カトリーナ」など、人災・天災が相次ぎました。また、耐震強度
偽造問題や悪質リフォーム業者の増加、高齢者を狙った詐欺商法や幼女を狙っ
た誘拐などの卑劣な犯罪の増加など、人心の乱れも顕著になっています。

 来年は、どんな年になるのでしょうか? 早くも「鳥インフルエンザ」の流
行が懸念されていたり、国の増税方針など不安材料も多いのですが、それでも
来年への「希望」は、みなさまそれぞれお持ちだと思います。冬が厳しいほど
春の日差しが温かく感じられます。今年は厳しい年だったけど、来年は?

 新しい2006年が、みなさまにとって良い年となりますように・・・

 来週1月4日(水)は、メルマガ配信をお休みさせていただきます。次号
(第12号)は、1月11日(水)に配信する予定です。
 
 それでは、次号も、そして来年もよろしくお願いいたします。

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