メールマガジン 週刊「理容室・美容室の経営法務」 バックナンバー
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  週刊「理容室・美容室の経営法務」 第21号 2006年3月15日発行
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     <発行元:行政書士 森法務事務所 毎週水曜日発行>
  URL:http://www.ribiyou6pou.com/ MAIL:magazines@ribiyou6pou.com
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 ○今週の記事
  ・今週の話題:遺失物法が半世紀ぶりに改正へ(1)
  ・耳寄り情報:理美容室経営者のためのSEO対策法(1)
  ・法律の知識:新会社法で株式会社はどうなるのか?(3)
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★☆今週の話題:遺失物法が半世紀ぶりに改正へ(1)☆★

 みなさま、こんにちは! 行政書士の森です。
今週も、どうかよろしくお願いいたします。

 さて、今週の話題ですが、みなさまは、落し物をしたことがありますか? 
あるいは、落し物を拾った事がありますか?
 「いや、私は物を落としたり、忘れたりしたことがない」という方も、傘や
上着などを電車内やお店などに忘れた経験はきっとあると思います。
 また、理容室・美容室を経営されている方であれば、お客様が忘れていった
傘などが多くなり、捨てるに捨てられず、困っている方も多いのではないでし
ょうか?

 警察庁によると、2004年の1年間に全国の警察に届けられた拾得物は、
約1070万点あり、一方遺失物は約742万点あるそうです。これは、統計
が始まった1956年度の、約3・5倍だそうです。
 警視庁のウェブサイトによると、落し物の数で最も多いのは予想通り「かさ
(35万本)」。次いで「財布類(19万個)」「携帯電話( 9万台)」となって
います。中にはペットの「ヘビ、ワニなど」というものもあるようで・・・
(落とすなよ〜)。保管する側も大変ですね。

 一方、落し物が持ち主に返還される割合は、携帯電話類が76・0%、財布
類が58・4%と、ある程度の水準であるのに対し、傘はわずか0・9%、衣
類も5・5%と低いようです。これを見る限り、かさなどの場合には、落とし
主が「あきらめて」しまうことが多いように見受けられますね。

 ところで、落し物の取り扱いに関しては「遺失物法」という法律で定められ
ているのですが、この「遺失物法」は1958年以来、改正がされていないの
です。そのため、遺失物の取り扱いに関し、現状にあってない面がたくさんあ
るようです。
 例えば、現在の遺失物法では、他人の携帯電話を拾って交番に届けた場合、
6か月過ぎても落とした人が分からない場合や、落とした人が取りに来なかっ
た場合には、その携帯電話は拾った人のものになります・・・。
 でも、通常その携帯電話は落とし主から携帯電話会社への連絡によって使用
出来なくなっているでしょうし、また、携帯電話の中には数多くの個人情報が
含まれているため、それを取得できてしまうとさまざまな問題があります。

 そのため、政府は今月7日に、遺失物法改正案を閣議決定しました。次回で
は、その改正内容について触れていきたいと思います。

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★☆耳寄り情報:理美容室経営者のためのSEO対策法(1)☆★

 今回から、新しいテーマで書いていきます。みなさまの理美容室では、ウェ
ブサイトを設置していますか?
 最近では、特に美容室では、お店がウェブサイトを公開している事は、珍し
い事ではなくなっています。特に若い人たちをターゲットにしたお店の場合に
は、むしろ「持っていない」事のほうが珍しいともいえます。

 ちなみに、初歩的なことですが、「ウェブサイト」と「ホームページ」の違
いについて、一応触れておきますと、厳密には、みなさまがインターネットを
用いて閲覧する情報を「ウェブサイト」といい、そのうちのいわゆる「トップ
ページ」のことを「ホームページ」といいます。ただ、日本ではこの両者をあ
まり厳密には区別せず、「ウェブサイト」のことを「ホームページ」と呼ぶ事
も多いので、私も普段は区別せずに書いていますが・・・。

 さて、みなさまが例えばどこかへ旅行に行く際に、旅先でおいしいランチを
提供しているお店を調べようと思ったらどうしますか?
こういう場合、市販の情報誌や現地で発行しているフリーペーパーなどを利用
することもありますが、インターネットで検索エンジンを用いて探す方も、き
っと多いだろうと思います。
 同様に、例えばこれからは進学・就職・転勤などで引越しのシーズンを迎え
ますが、このようにして知らない街にやってきた人たちは、これから通おうと
する理容室・美容室をどのようにして探すのでしょうか?
 ちなみに、私が一昨年名古屋から金沢に引っ越してきたときには、やはりイ
ンターネットを用いて、飲食店や美容室、病院などを検索しました。
 
 それでは試しに、http://www.google.co.jp/ にまずアクセスして下さい。
そして、検索窓に「金沢 美容室」と入力していただき、検索ボタンをクリッ
クしてください。すると、検索結果がずらりと表示されますよね。
 そして、右肩に検索されたサイトの数が表示されます。
「金沢 美容室 の検索結果 約 119,000 件中 1 - 10 件目 (0.42 秒)」

 実に10万件を超えるウェブサイトがヒットしました。しかし、実際に検索
サイトを利用する人は、ここで表示された情報のうち、せいぜい20位〜50
位までしか見ないといわれています。

 逆に、お店を経営する側から言えば、自分のお店のウェブサイトを見てもら
うためには、検索エンジンの表示結果のうち上位20位以内に入ることを目標
にしないと、せっかくのサイトを見てもらえないということになります。

 このように、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンで、自分のウェブサイトが
上位に表示されるようにするための手段のことを、SEO(サーチ・エンジン
・オペレーション:検索エンジン最適化)といいます。

 次回からは、現在すでにお店のウェブサイトを公開している理容室・美容室
経営者の方に、初歩的なSEOについて解説していきたいと思います。

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★☆法律の知識:新会社法で株式会社はどうなるのか?(3)☆★

 前回に続き、新会社法のお話です。今回は、最低資本金制度の廃止について
書いていきます。

 従来は、株式会社は資本金1000万円、有限会社は資本金300万円を準
備しなければ、会社の設立はできませんでした。
 しかし、新しい会社法が施行された後は、この制度が廃止されます。要する
に、資本金1円でも、株式会社が設立できるようになるのですね。

 余談ですが、もともとこの最低資本金制度というのは、主に製造業など、資
本の金額がそのまま会社の規模や信用力をあらわしていた時代には、それなり
に意味のある制度でした。しかし、現在のように、それこそ従業員1名、パソ
コン1台でも、インターネットを使用すれば世界中を相手にビジネスができる
時代には、資本金の多寡はあまり意味を成さなくなったのですね。それで、新
しい会社法の施行に伴って、この制度は廃止されることになったのです。

 もっとも、純資産額が300万円以上ないと配当ができないので、株主や金
融機関に対する信用という面では、できれば300万円程度の資本金は用意で
きるに越したことはないと思われます。

 なお、新しい会社法が施行される前にも、資本金1円で株式会社を設立する
ことは、特例として認められていました。いわゆる「1円会社」です。
 ただ、この制度は、設立時に普通の株式会社に比べて余計な手続きが必要で
あったり、会社設立後一定の期間内に最低資本金である1000万円を準備で
きなかった場合には有限会社や合名会社・合資会社に組織変更をするか、解散
しなければならなかったりと、様々な規制があったのですね。

 ちなみに、新会社法の施行前に、この特例を使って設立された会社(これを
「確認株式会社」・「確認有限会社」といいます)は、新会社法の施行後には
最低資本金を確認株式会社なら1000万円、確認有限会社なら300万円確
保する必要はなくなります。
 ただし、そのためには「定款の変更」や「変更登記」が必要となりますので
現在「確認株式会社」や「確認有限会社」の形態で、理容室や美容室を経営し
ている方は、かならず当事務所かお近くの行政書士や司法書士にご相談くださ
い。(次号に続く)

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<ご注意>
 当メルマガの記事は、法律の専門家では無い方を対象に、なるべく解り易く
読んで頂けることを基本コンセプトにしております。したがって、内容の厳密
さという点では、多少いたらない点もございます。
 実際にこの記事に書かれているようなトラブルを抱えている方につきまして
は、当事務所もしくは他の法律専門家の方に、個別に相談されることをお勧め
いたします。

 ※当事務所ではすでに起きてしまった法的なトラブルに対する示談交渉、
  和解、訴訟代理等の業務は行っておりません。

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<編集後記>
 先週の水曜日から木曜日にかけて、石川県の和倉温泉に行ってきました。私
の事務所は基本的には土日休みにしているのですが、最近は週末に司法書士研
修を受けている関係で、休みがなかったので臨時休業にしました。
 今回の温泉旅行は、先月に還暦を迎え、今月に定年退職となった義父のお祝
い&慰労のため、私と妻と義妹の3人で義父にプレゼントしたものでした。
 平日の温泉旅行も、たまにはいいものですね。お風呂もすいていますし、ま
た料金も安いですし。でも、理容師・美容師の皆様は、逆に土日の方をお休み
にして欲しいのかもしれませんね、私だけスミマセン・・・m(_ _)m
(単に、仕事がなくヒマなので、休んでるだけだったりして・・・)

 それでは、次号もよろしくお願いいたします。

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