メールマガジン 週刊「理容室・美容室の経営法務」 バックナンバー
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  週刊「理容室・美容室の経営法務」 第22号 2006年3月22日発行
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     <発行元:行政書士 森法務事務所 毎週水曜日発行>
  URL:http://www.ribiyou6pou.com/ MAIL:magazines@ribiyou6pou.com
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 ○今週の記事
  ・今週の話題:遺失物法が半世紀ぶりに改正へ(2)
  ・耳寄り情報:理美容室経営者のためのSEO対策法(2)
  ・法律の知識:新会社法で株式会社はどうなるのか?(4)
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★☆今週の話題:遺失物法が半世紀ぶりに改正へ(2)☆★

 みなさま、こんにちは! 行政書士の森です。
今週も、どうかよろしくお願いいたします。

 さて、前回の続きです。政府が今月7日に閣議決定した、遺失物法改正案の
主な内容は以下の通りです。

1)保管期限を6ヶ月から3ヶ月に短縮
2)携帯電話やパソコンなどは、個人情報保護に配慮し、持ち主が見つからな
  かった場合でも、拾った人に所有権は移らない
3)携帯電話やキャッシュカードは警察が持ち主情報を電話会社や銀行に照会
  できる
4)持ち主がインターネットで全国の情報を検索できる

 1については、落し物の数が増加している一方で、落とし主へ返還される率
が低下していることから、保管する側の警察の倉庫がすでに満杯状態になって
いる事や、2週間以内に落とし主が現れない場合には、結局6ヶ月経ってもそ
のまま返還されずに残っている可能性が高い現状を踏まえた改正となっていま
す。なお、傘や自転車など返還の申し出が少ない物品は、2週間以内に落とし
主が判明しない場合、処分できるとされています。

 2については、今までは現場レベルで「説得」することで、拾得者に拾った
携帯電話の取得をあきらめてもらったり、データを消去した上で渡してきたと
いう状況だったようですが、「データごと欲しい」と言われれた場合に、それ
を拒絶する法的根拠はなかったのですね。この点が今回の法改正では明確化さ
れています。

 3についてですが、現状では携帯電話を警察や鉄道会社などが拾得した場合
でも、その携帯電話を操作して持ち主を確認することは、個人情報保護の観点
から行われていませんでした。しかし、実のところ、これを行えば比較的簡単
に落とし主にたどり着けるのも、また事実なのですね。
 そこで、改正法では「警察署長は返還のため必要事項を照会することができ
る」と定め、また鉄道会社などについても「保管物件を返還するときは遺失者
であることを確認しなければならない」とし、携帯電話やカードの持ち主情報
を見る行為を認めています。

 4については、従来は警察署ごとに扱っていた落とし物が、都道府県単位で
データベース化され、さらに貴重品については全国手配も可能になります。
 そして、落とし主がインターネットのホームページ上で、落とし物の品名や
なくした日時、場所などを入力し、保管している警察署が分かる仕組みづくり
も整備される予定になっています。

 ところで、もしも皆さんの経営する理美容室で、お客様が携帯電話をお店に
置き忘れた場合には、どのようにして取り扱うべきなのでしょうか?
 この点については、まだ改正法の詳細が明らかになっていませんので、また
後日取り上げたいと思います。

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★☆耳寄り情報:理美容室経営者のためのSEO対策法(2)☆★

 さて、前回の続きです。自分のお店のウェブサイトが、Yahoo! やGoogle の
検索結果で上位に表示されれば、確実にお店のウェブサイトの閲覧者は増加し
ます。そして、そのうちの何人かは実際にお店に来店し、売上の向上に繋がっ
ていきます。
 例えば、「金沢 美容室」と検索した場合に、検索結果の20位以内に自店
のウェブサイトが表示されるのと、200位に表示されるのでは、サイトへの
閲覧者数はまったく違ったものになります。
 そこで、自店のウェブサイトが検索エンジンの表示結果の上位にランキング
されるように、さまざまな手段を講じる必要がでてきます。このことを
「SEO(サーチエンジンオペレーション:検索エンジン最適化)」
といいます。

 さて、SEOでまず最初に考えなければならないことは、自店のウェブサイ
トが「どのキーワードで検索された場合に、上位に表示されるか」です。
 例えば、東京都渋谷区で美容室を経営している場合、キーワードとして
1.「美容室」または「美容院」
2.「東京都 美容室」または「渋谷 美容室」
3.「パーマ」「ヘアカラー」「ストレートパーマ」「エクステンション」
4.上記の3.に「地名」を加えたもの 例:「渋谷 ストレートパーマ」
などが考えられると思います。

 1.のように、単に「美容室」や「美容院」というキーワードで検索をかけ
た場合には、当然ヒットされるサイト数はものすごい数になります。したがっ
て、このようなキーワードで上位を狙うのは、かなり大変な労力を必要としま
す。しかし、仮に「美容室」というキーワードで上位を確保できたとしても、
全国チェーンの美容室や、マスコミにもたびたび取り上げられるよな全国的な
知名度をもつ有名店ならともかく、1店舗あるいは特定の地域のみに出店して
いる美容室にとっては、あまり意味がないともいえます。札幌の人が金沢の美
容室のウェブサイトを閲覧しても、来店する可能性は低いですからね。
 同様に、3.についても、1.と同じ事がいえると思います。

 したがって、一般的な理容室・美容室のオーナーにとっては、上記2.のよ
うな「地名+美容室」か、4.のような「地名+サービス名」の組み合わせで
検索がなされた場合に、自店のウェブサイトが上位に表示される事が、まずは
重要となってきます。(次号に続く)

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★☆法律の知識:新会社法で株式会社はどうなるのか?(4)☆★

 続いて、新会社法施行後の株式会社について書いていきます。今回は「会計
参与」制度について、取り上げていきます。
 会計参与とは、新会社法によって新たに設立された制度で、公認会計士や税
理士が、株式会社の内部機関として、取締役と共同で計算書類(決算書)を作
成して保存し、株主や債権者に計算書類の内容を説明、開示する制度です。

○会計参与の設置について

 株式会社であれば、規模の大小や取締役会の設置の有無に関係なく、すべて
の会社で会計参与を設置することができます。
(ちなみに、有限会社では設置できません。)
 会計参与の設置はあくまで任意ですが、設置する場合には、定款にその旨を
規定し、株主総会で選任の決議をして、選任された会計参与の氏名・名称を登
記する必要があります。なお、会計参与を株主総会で選任する際の決議の要件
や、任期・報酬については、取締役と同じルールになります。

○会計参与になれるのは?

 会計参与に就任できるのは公認会計士(監査法人)・税理士(税理士法人)
に限られます。
 ただし、その会社および子会社の取締役、監査役、会計監査人、支配人、そ
の他の使用人は、会計参与を兼任することはできません。

○会計参与の主な仕事内容

・取締役と共同して決算書(計算書類)を作成すること
・株主総会で計算書類の内容についての質問を受けたり、説明をすること
・計算書類とは別に、会計参与報告書を作成すること
・会社とは別に、計算書類を5年間保存すること
・株主や債権者がら請求があった場合に、計算書類を閲覧させたり謄本等を交
 付すること

○顧問税理士との違い

 顧問税理士があくまで「外部」の人間であるのに対し、会計参与は取締役な
どと同様に「会社内部の役員」として、取締役と共同して計算書類の作成など
に直接関わります。

○監査役との違い

 本来、監査役は出来上がった計算書類をチェックする立場にありますので、
監査役が直接会社の計算書類を作成することはできないはずです。
 もっとも、現実には税理士等が監査役として、中小企業の経理指導や計算書
類の作成に当たっていたケースも多かったため、このような実態を制度化して
会計参与が導入されたといういきさつがあります。

 次号では、会計参与を設置すると、どのようなメリットがあるのかについて
説明していきます。(次号に続く)

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<ご注意>
 当メルマガの記事は、法律の専門家では無い方を対象に、なるべく解り易く
読んで頂けることを基本コンセプトにしております。したがって、内容の厳密
さという点では、多少いたらない点もございます。
 実際にこの記事に書かれているようなトラブルを抱えている方につきまして
は、当事務所もしくは他の法律専門家の方に、個別に相談されることをお勧め
いたします。

 ※当事務所ではすでに起きてしまった法的なトラブルに対する示談交渉、
  和解、訴訟代理等の業務は行っておりません。

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<編集後記>
 昨日は、WBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)で、日本チーム
は見事に優勝してくれましたね! 
 しかし、私はその時間には仕事をしていて、TVを見ていないのですが…
でも、それは理容・美容の現場で働いている皆様も同じですよね。。。
(もっとも、私が住んでいた名古屋などの地域では「理容」は「火曜日定休」
のお店が多かったので、見ていた人もいるかもしれませんが)
 春分の日も過ぎて、金沢でもだんだん春らしくなってきました。今年の桜の
開花予想は、東京では本日3月22日とか。この開花予想日を巡って、気象庁
と民間気象情報会社「ウェザーニューズ」の予想が大幅に食い違っていて注目
を集めていたようでしたが、今回は気象庁に軍配が上がったようですね。
 そろそろ、みなさまもお花見の予定を組んでいるのでしょうか?
 
 それでは、次号もよろしくお願いいたします。

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