メールマガジン 週刊「理容室・美容室の経営法務」 バックナンバー
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  週刊「理容室・美容室の経営法務」 第41号 2006年8月2日発行
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  <発行元:司法書士・行政書士 森法務事務所 毎週水曜日発行>
  URL:http://www.ribiyou6pou.com/ MAIL:magazine@ribiyou6pou.com
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 ○今週の記事
  ・企業の危機管理について
  ・類似商号規制の緩和について(2)
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★☆企業の危機管理について☆★

 みなさま、こんにちは! 司法書士・行政書士の森です。
今週も、どうかよろしくお願いいたします。

 さて、みなさまもすでにご存知のとおり、湯沸かし器メーカーの「パロマ」
社を巡る事件で、さまざまな報道がなされています。
 事故の原因は、いろいろな要因が絡み合ったものであるとは思いますが、そ
の中の一つに、「パロマ」社の意思決定方法に問題があったのではないかとも
いわれています。

 「パロマ」社では、すでに10数年も「取締役会」が開催されておらず、会
社の業務に関する意思決定は、すべて代表取締役を初めとする「一族」によっ
て行われていたようです。このこと自体は、良くも悪くも、ある意味日本の中
小企業においてはそれほど珍しいことではありませんが、結局のところ、この
ような体制の会社においては、往々にしてトップのところまで「現場の情報」
が伝わりにくいという問題点があります。そして、その情報が「製品の欠陥」
や「クレーム」、「事故」のようにネガティブなものであればなおさらです。

 これは、それこそ国家のような大規模な組織体から、町中の中小企業のよう
な比較的小規模な組織体まで、共通して起こりうることだと思いますが、トッ
プが独断専行で意思決定を行い、その状態が長期化してくると、現場や中間管
理者が「ものを考えなくなる」ようになるといわれています。トップの顔色を
うかがうばかりで、そのことがもたらす結果には思考がおよばなくなるのです
ね。そして、都合の悪い情報は「握りつぶし」、トップには伝わらなくなって
いきます。

 そして、もうひとつの要因は、「仕事に対する誇り」意識の低下だと思いま
す。自分達の仕事が社会を豊かにしているのだという使命感をなくし、単なる
「金儲け」の手段となってしまうと、このような「無責任経営」が行われてし
まうことになるのですね。そして、トップがそのような姿勢で経営を行ってい
る会社では、こうした意識は末端の従業員にまで伝わっていきます。

 スカンジナビア航空のカールソン社長の著書「真実の瞬間」に、こんな一節
があります。石切り場で作業をしている二人の職人に対し、「あなたは何をし
ているのですか」と尋ねました。
 一人は「見てのとおり、上から指示された寸法の石を切っているだけだよ」
と、ぶっきらぼうに答えました。
 もう一人は「今、私が切っている石は、この町の大聖堂の壁の一部になるん
だ。私はそれを切り出しているのだよ」と、目を輝かせて答えました。

 この場合、従業員の士気、生産性、切り出された石の精度、作業の安全管理
などの面で、果たしてどちらがすぐれているかはいうまでもありませんよね。

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★☆類似商号規制の緩和について(2) ☆★

 前回の続きです。今回も、「商号」についての話です。

○不正競争目的の商号使用規制について

 類似商号規制の緩和は、これから会社を設立しようとする人間にとってはあ
る意味では有利といえますが、すでに会社を設立している人間にとっては、場
合によってはとても不利な状況も生じえます。

 つまり、例えばすでに金沢市内で「サロン・デ・ロッポウ」という商号を利
用して美容室を経営している会社が、親切で丁寧な接客や確かな技術力によっ
て一定の「ブランドイメージ」を築きあげているとします。
 そんなときに、その店のすぐ近くで、「サロン・ド・ロッポウ」という名前
のお店が現れ、同じ系列のお店だと誤解したお客様を奪っていったり、乱雑な
技術や接客でお店のブランドイメージを傷つけたりしたら、たまったものでは
ありません。

 そこで、このような不正な競争目的で、同一または類似の商号を使用するも
のが現れた場合には、その使用の差止めや、損害賠償の請求をすることが出来
るとされています。

 逆に言えば、あらたに会社を設立しようとする側も、すでに設立された同業
者から訴えられないためには、同じ商号はもちろん、似たような商号を用いる
ことも、避けたほうが無難だといえそうです。

 なお、登記の有無に関らず、大企業のように広く知られた商号を使用するこ
とは、「不正競争防止法」で規制されています。

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<ご注意>
 当メルマガの記事は、法律の専門家では無い方を対象に、なるべく解り易く
読んで頂けることを基本コンセプトにしております。したがって、内容の厳密
さという点では、多少いたらない点もございます。
 実際にこの記事に書かれているようなトラブルを抱えている方につきまして
は、当事務所もしくは他の法律専門家の方に、個別に相談されることをお勧め
いたします。

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<編集後記>
 ようやく、長かった梅雨も明け、夏本番といった感じの天気になりました。
この前の日曜日には、子供を連れて海に行ってきました。実は、海に行くのは
数年ぶりで、水着やビーチサンダル、サングラスも家にはなく、途中で購入し
て行きました。
 ちなみに、私は太平洋側で育ったので、日本海で海水浴を行うのは、多分こ
れが初めてです。まあ、そんなに変わるものでもないですけど。

 それでは、次号もよろしくお願いいたします。

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