メールマガジン 週刊「理容室・美容室の経営法務」 バックナンバー
■■■■■□□□□□■■■■■□□□□□■■■■■□□□□□■■■■■
  週刊「理容室・美容室の経営法務」 第42号 2006年8月9日発行
■■■■■□□□□□■■■■■□□□□□■■■■■□□□□□■■■■■
+=================================+
  <発行元:司法書士・行政書士 森法務事務所 毎週水曜日発行>
  URL:http://www.ribiyou6pou.com/ MAIL:magazine@ribiyou6pou.com
+=================================+
□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
 《お知らせ》
  ※来週8月16日(水)はメルマガ配信をお休みさせていただきます。
   次号(第43号)は、8月23日(水)に配信する予定です。
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*

★☆理美容室における個人情報の保護について(1)☆★

 みなさま、こんにちは! 司法書士・行政書士の森です。
今週も、どうかよろしくお願いいたします。

 さて、平成17年4月1日に、「個人情報の保護に関する法律」、いわゆる
「個人情報保護法」が施行されてから、すでに1年以上が経過しました。
 個人情報保護法により、美容室等においても一定の条件を満たす場合には、
顧客名簿やカルテなどの取扱いについて、この法律による規制を受けることに
なっています。
 また、たとえ個人情報保護法の適用がない事業者の場合でも、民法や不正競
争防止法などで、顧客名簿やカルテの取扱いについて、規制を受ける場合があ
ります。
 そこで、今回からは、顧客名簿やカルテなどの個人情報データの取扱い上注
意するべき点について、順次掲載していきたいと思います。

 まず、個人情報保護法は、すべての事業者が守らなければならないかという
と、そういう訳ではありません。政令により「その事業の用に供する『個人デ
ータ』によって識別される特定の個人の数の合計が過去6ヶ月以内のいずれの
日においても5000を超えない者」には、個人情報保護法の適用はないとされて
います。
 平たく言うと、たとえば美容室で業務に使用する顧客名簿やカルテ、社員名
簿などに記録されている個人データの合計が5000人を『超える』場合には個人
情報保護法の適用があり、5000人『以内』なら適用がないということです。

 この5000人の数え方については、「過去6ヶ月以内」で判定され、過去6ヶ
月以内に1日でも5000人を超える日があった場合には、個人情報保護法の適用
がある、ということになります。
 したがって、もしも自分の店の顧客名簿やカルテの数が5000人前後の場合、
個人情報保護法対策の第1は、顧客名簿やカルテの数を5000人以内に抑え、
5000人を超えそうな場合には、例えばここ何年か来店のないお客様を名簿やカ
ルテから削除するなどして、5000人以内に抑えておくことです。

 しかし、そうはいっても、大規模店などでは5000人以内にはとても減らせな
い場合があります。顧客名簿やカルテはある意味ではお店の財産ですので、簡
単には減らしたくないという事情もありますよね。

 また、たとえ個人情報保護法が適用されないお店でも、お客様からの信頼を
得るために、あえてこの法律の基準をクリアしておくことは、決して無意味な
ことではないと思います。
 お客様にしてみれば、いきつけのお店が大規模店であるが中小規模のお店で
あろうが、自分の住所氏名などの個人情報をずさんに管理されることは、決し
て気持ちのいいものではないはずです。『ウチのお店には個人情報保護法の適
用はありませんので、お客様からいただいた個人情報の管理はテキトーにやっ
ています』などという意識の店には、あまり行きたくないでしょう。

 このあたりは、主に事務所内で仕事をしている私よりも、実際に日々お客様
と向き合っている美容室の経営者やスタッフの皆様の方が、おそらく感じてい
らっしゃることと思いますが、最近の消費者の個人情報に対する意識の変化は
非常に大きいものがあります。端的に言えば、自分の住所・氏名・電話番号な
どを、なかなか教えてくれなくなっていること思います。

 このように、消費者の個人情報に関する意識が高まっている中では、お客様
の大切な個人情報をお預かりするお店としても、やはり個人情報の取扱いに関
して一定のルールを設け、きちんと守っていくことは、これからのサロン経営
のうえで、必要なことと思われます。

 ところで、この「5000人」のカウントの仕方については、少し注意が必要で
す。まず、個人情報保護法では、「個人情報」という言葉と「個人データ」と
いう言葉は、別のものとして定義されています。重要なキーワードですので、
ここで記憶にとどめておいてください。
(次号につづく)

□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□
<ご注意>
 当メルマガの記事は、法律の専門家では無い方を対象に、なるべく解り易く
読んで頂けることを基本コンセプトにしております。したがって、内容の厳密
さという点では、多少いたらない点もございます。
 実際にこの記事に書かれているようなトラブルを抱えている方につきまして
は、当事務所もしくは他の法律専門家の方に、個別に相談されることをお勧め
いたします。

□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□〓〓〓〓〓□□□□□
<編集後記>
 今回から、「個人情報保護」をテーマに取り上げていきます。このテーマに
ついては、すでに私のウェブサイト上に記事を掲載してはいるのですが、その
後かなり時間が経っていますので、内容を改定しつつ、配信していこうと思っ
ています。

 また、現在事務所の移転準備の関係もあり、しばらくの間は記事を法律系の
話題一本に絞っていこうと考えています。ただし、読者の方から「このテーマ
を取り上げて欲しい」とのリクエストがあれば、それに答えていきたいと思い
ますので、ご希望のある方はメール等でお知らせ下さい。

 なお、来週8月16日(水)はお盆休みにつき、メルマガ配信をお休みさせ
ていただきます。次号(第43号)は8月23日(水)に配信する予定ですの
で、よろしくお願いいたします。

■■■■■〓〓〓〓〓■■■■■〓〓〓〓〓■■■■■〓〓〓〓〓■■■■■
 ○発行元:司法書士・行政書士 森法務事務所 毎週水曜日発行
  URL:http://www.ribiyou6pou.com/ MAIL:magazine@ribiyou6pou.com
 ○本誌に掲載した記事内容の無断転載・転用・転送は一切お断り致します。
■■■■■〓〓〓〓〓■■■■■〓〓〓〓〓■■■■■〓〓〓〓〓■■■■■
    Copyright (C) 2006 Yoshifumi Mori. All Rights Reserved.
第41号へ ←|第42号|→ 第43号

メルマガ登録・解除
週刊「理容室・美容室の経営法務」
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
このページは、サブウィンドウを使用して表示されています。
読み終えましたら、このウィンドウを閉じていただければ、メインページに戻ります。
検索エンジン等から直接このページに来訪された方は、こちらをクリックしてください。
『理美容六法.com』 ‐理容室・美容室経営の法律知識‐
Copyright (C) 2006 Yoshifumi Mori. All Rights Reserved.